RECOMMENDATION

夢織のおすすめ商品

ヴィクトリアン シェーズロング<br />
1890年代 英国 マホガニー

ヴィクトリアン シェーズロング
1890年代 英国 マホガニー

世界の歴史の中でも最も美しい女性と云われ、皇帝ナポレオンの心も射止めたジュリエット・レカミエ(1777~1849)。皇帝ナポレオンからレカミエ夫人に贈られた肖像画「レカミエ夫人」にレカミエと共に描かれた装飾家具シェーズロングは、世界中の貴婦人やマダムの憧れとなり美を象徴する装飾家具として知れ渡ります。

当時の優雅なサロンが彷彿させる、美の象徴的な装飾家具シェーズロング。装飾芸術の黄金期である19世紀はヴィクトリア女王時代に制作された希少価値の高い逸品です。エレガントな意匠とフォルムが見るものを魅了します。王侯貴族たちの室内装飾を想い起させる高貴なグリーンとゴールドによるネオクラシカル様式の豪華なファブリックを贅沢に使用し、格調高く華麗に蘇りました。

城や館全体に一つの美意識が貫かれ、目にするもの総てが優雅に調和し、訪れた客人を物語の登場人物に変えてしまう極上の室内装飾。選ばれた人々がくつろぎのなかに豊かさを実現させた時代から、時を経てたどり着いた最高の美の形・・・華やかな物語の余韻を帯びながら新たな装いを纏い、今ここに艶然とたたずみます。

  • 1.美の象徴シェーズロング<br />

    1.美の象徴シェーズロング

    シェーズロング・・・16世紀はフランス発祥の王侯貴族達のために制作された寝室に行く必要なく、ベッドのようにゆったりと座れるソファ。18世紀に入ると、フランスの宮殿や城を華麗に彩るロココ様式のソファとして豪華なファブリックを使用したものへと進化します。そして19世紀には海を渡り、シェーズロングは英国で新たな様式を確立し、ヴィクトリア女王時代の王侯貴族をはじめとした上流階級の室内装飾に欠かせないインテリアとして定着し、最高のものが生み出されます。本品はそのヴィクトリア女王時代の希少価値の高いシェーズロングです。

  • 2.世界一の美女レカミエ

    2.世界一の美女レカミエ

    世界の歴史の中でも最も美しい女性と云われ、皇帝ナポレオンの心も射止めたジュリエット・レカミエ(1777~1849)。19世紀フランス、華麗なる文学・政治サロンの象徴として花形となったマダムです。皇帝ナポレオンが画家ジャック=ルイ・ダヴィット(1780年頃から1820年代にかけて活躍した新古典主義を代表する画家)へ依頼し、レカミエのために制作させた名画「レカミエ夫人」の肖像画により世界中に名を轟かせます。レカミエ夫人と共に描かれたシェーズロングは、世界一の美女を最高に引き立たせる装飾家具の代名詞です。本品は、世界中のマダムの憧れだった19世紀のシェーズロングです。

  • 3.フルール・ド・リス彫刻

    3.フルール・ド・リス彫刻

    フルール・ド・リスは、ユリの花を意味し、アヤメの花を様式化した意匠のことであり、下部で束ねられた三つの花弁の紋章。12世紀頃からフランス王家の紋章とされるようになり、白ユリは聖母マリアを意味し無垢・純潔の象徴であり、フランスでは“国花”として神聖を象徴します。18世紀には王家と関係のある人々しか、フルール・ド・リスの紋章を付いたものは身に着けることは許されなかったとの記述があります。フランス発祥のシェーズロングを示すためか、本品にはフルール・ド・リスに類似した意匠が中央に格調高く彫刻されています。

  • 4.ヴィクトリアン文化

    4.ヴィクトリアン文化

    ヴィクトリア女王治世は、チャールズ・ディケンズ、アーサー・コナンドイル、ルイス・キャロル、アーツ&クラフツの創始者ウィリアム・モリス、作曲家エドワード・エルガーなど数々の優れた芸術家が生まれた時代でした。文化奨励を国家的事業としたアルバート公の功績は、文化の黄金期となって実を結びました。また、この頃から芸術家が社交界に出入りするようになったと言われています。 ※写真:ルイス・キャロルの不思議の国のアリス、ダンテ・ロセッティ「プロセルピナ」、エドワード・エルガーとロンドン交響楽団

  • 5.英国貴族の暮らし

    5.英国貴族の暮らし

    中世以来19世紀に至るまで、英国の貴族は市街地にはタウンハウス、自らの所領にはカントリーハウスという豪華な屋敷を構えて行き来し、狩猟や乗馬、ダンスやカードゲームなどに明け暮れる優雅な生活を過ごしていました。その中でもパーティーは重要で、タウンハウスでは公式な社交の場としてダンスパーティーを、カントリーハウスではじっくりと情報交換のためのホームパーティーを開き、人脈を広げていました。社交の場を豪華に演出するため、ヴィクトリア女王時代に英国の装飾芸術とインテリアは飛躍的に発展します。パーティーを優雅に演出するため、本品が設えられていた情景が想い起されます。 ※写真:スコットランド・カレイン城

  • 6.ネオクラシカルファブリック

    6.ネオクラシカルファブリック

    ネオクラシカル(新古典主義)は、フランスを中心にヨーロッパで流行した芸術様式。18世紀前半にヘルクラネウムとポンペイの遺跡が発掘されたことをきっかけに、ヨーロッパでは古典的美意識が見直されるようになります。調和と均衡を重んじる古典に回帰し、近代的な洗練を加味することで新古典主義という美意識が構築されます。英国では、英国の建築装飾様式に最も変革をもたらした人物と云われるロバート・アダムによるアダムスタイルの室内装飾がネオクラシカル様式を象徴します。本品には、高貴なグリーンとゴールドによるネオクラシカル様式の上質ファブリックを贅沢に使用し、シェーズロングを格調高く演出しています。