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夢織のおすすめ商品

ナポレオンⅢ世<br />
ローズウッドサロンチェア4脚セット<br />
1870年代 フランス ローズウッド

ナポレオンⅢ世
ローズウッドサロンチェア4脚セット
1870年代 フランス ローズウッド

サロン………ヨーロッパの上流社会で繰り広げられた夢の世界。
教養ある館の貴婦人が、社交界から選び抜いた参加者を招いた集い。自らがパトロンとなり支援する
音楽家に新曲を演奏させたり、高名な作家を招いて文学について語り合ったり、所有するシャトーの自慢のワインを披露する空間。美意識と教養を触発し合う、極めて貴族的な習慣と言えるでしょう。
フランス文化の究極の美と賛美されるロココ芸術は、城主の感性の高さを示すため、そしてサロンを優雅に過ごすために家具等の室内装飾から生まれました。それまでのヨーロッパの美術様式は主に建築デザインが影響を及ぼしていましたが、ロココ様式は室内装飾から生まれた芸術であり、貴族のサロン文化が究極の美“ロココ”を生み出す、大きな影響を与えています。

そのヨーロッパのサロン文化を象徴する、荘厳なサロンチェアセットです。本品は、ヨーロッパの王侯貴族が至高の時を過ごした、装飾芸術が全盛を誇る19世紀はナポレオンⅢ世時代に製作された逸品です。
他と一線を画す、最高級木材ローズウッドに施された芸術的な彫刻に魅了されます。それでは細部を見ていきましょう。

この家具の格調高さを示すローズウッドは、圧倒的に美しい木肌で見るものを魅了します。岩のように硬質なローズウッドに加えられた、繊細な彫刻の素晴らしさ。ロココ様式の象徴であるロカイユ装飾と繁栄の象徴アカンサスの葉、そして可憐な小花がトップに施されています。流れるように美しいラインの脚にも、トップの彫刻装飾と連動した見事な彫刻が見られます。腕利きの彫刻師による、高度な技術の粋が伺えます。
極めて希少になってしまったローズウッド。当時の上質なローズウッドで家具をつくることはほぼ不可能と言われています。
椅子の張地は夢織デザインにより、芸術の都ウィーンの上質ジャガード織を使用しています。荘厳な椅子に気品高さが備わり、華麗に蘇りました。

この豪華なサロンセットでどんな宴が繰り広げていたことでしょう。歴史的遺産とも言える、貴族文化を象徴するサロンチェアです。

  • 1.格調高いサロンチェア

    1.格調高いサロンチェア

    惹きつける魅力を放つサロンチェア。ヨーロッパでは椅子は、用途としてだけでなく、室内装飾の必需品です。彫刻作品のような本品は、お城のインテリアに欠かせないものであり、お部屋の格を上げます。

  • 2.ローズウッド

    2.ローズウッド

    別名紫檀と呼ばれる銘木。木質は緻密で、重硬。耐候性に優れ、削るとバラのような甘い香りがすることが名の由来です。熱帯や亜熱帯に分布し、西インド諸島やブラジルからヨーロッパに輸入されました。高級家具や楽器に使われ、鏡面仕上げをすると木肌の美しさがより強調されます。

  • 3.最高の生地による仕上がり

    3.最高の生地による仕上がり

    フランス人発明家のJoseph Marie Jacquard(1752-1834)が考案した織機ジャカードによって製作された織物。縦糸と横糸が不規則に織られ立体感と高級感を演出します。本品に使用されている上質ジャガード織は耐久性があり、貴族好みの気品高いデザインです。ボタン留め仕上げが、椅子の格調高さを演出します。

  • 4.ナポレオンⅢ世の時代<br />

    4.ナポレオンⅢ世の時代

    1852年、ナポレオンⅢ世は、フランスの国民投票によって皇帝に即位します。人口が肥大化し混乱したパリを、大改造します。下水道が通された清潔な都市に、放射線状に広がる直線道路は広場に繋がり、夜にはガス灯が街を照らしました。1855年のパリ万博では「王者のクリスタル」バカラ、高級銀器のクリストフル、旅行鞄のルイ・ヴィトン、馬具のエルメスの展示ブースを設け、高級ブランド文化を世界に発信しました。

  • 5.ロカイユ文様

    5.ロカイユ文様

    18世紀初頭から中期にかけ、リージェンシー(摂政政治)時代とルイ15世紀に流行した、ロココ様式を代表する装飾文様。豪華な演出として、建築物や装飾に使われます。立体的、曲線的デザインで、人工洞窟の岩と貝殻の複合体と言われています。ロカイユとは、「岩のようにでこぼこした」の意。ちなみにロココとは、フランス語のロカイユ(Rocaille)とイタリア語のバロック(barocco)からの造語です。写真はルーブル美術館のロカイユルーム。

  • 6.アカンサス

    6.アカンサス

    古代ギリシャからの伝統的装飾デザインであるアカンサスは、ルネサンス期に画家ラファエロらによって手を加えられ、発展します。ヴァティカン宮殿の回廊に、アカンサスに加え花、人間、花瓶、動物なども交えて描き、グロテスク文様が生まれました。

  • 7.サロン

    7.サロン

    宮廷や貴族の館を舞台に、音楽、文学、哲学、あるいは政治の啓蒙をテーマに繰り広げられた社交の場、サロン。フランスでは、17世紀中半からランブイエ公爵夫人の「青い部屋」がブームのきっかけとなり、貴婦人たちが争ってサロンを開きました。貴族社会は、サロンを通じて芸術や学問のパトロンであり続けたのです。

  • 8.サロン風景

    8.サロン風景

    どんなに優雅な宴が、このサロンセットで繰り広げていたことでしょう。歴史的遺産とも言える、貴族文化を象徴するサロンチェアです。