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ルイフィリップ 金箔貼サロンスイート<br />
1840年代 フランス 金箔貼木

ルイフィリップ 金箔貼サロンスイート
1840年代 フランス 金箔貼木

ヨーロッパの王侯貴族が、至高の時を過ごした空間・・・広大な宮廷式庭園に囲まれた邸には、ほんものの贅沢を知る人々が、自らの美意識に叶った美しい調度品を宝石のように並べました。
フランスはルイフィリップ王の時代に制作された金箔貼サロンスイート。ヨーロッパの名だたる名家には、必ず本品のような綴織りのサロンセットが飾られています。名家の証とも言える、華麗なロココによる室内装飾には欠かせないインテリアと言えるでしょう。見る者の眼を惹きつけて離さない、ヨーロッパ伝統の綴織りの見事な色彩と、金箔が貼られた椅子の優美なフォルム。淡く美しい色彩で表現された綴織りによる森の風景は、見る者の瞳を夢見がちにさせました。森のロマンスのサロンセット。ロココの時代から受け継がれた、在りし日のヨーロッパ貴族の生活を彩った珠玉の逸品です。

  • 1.優雅なアームチェア

    1.優雅なアームチェア

    アームチェアの背もたれの頭頂部には、優雅なリボン結びが彫刻されています。らせん状にくねるリボンと真珠状の小さな球形や、すんなりと伸びるアームの先に彫刻されたアカンサスの葉に金箔が貼られることで、細部の陰影が彫刻を活き活きと浮き上がらせています。リボンとアカンサスという代表的な宮廷趣味のモチーフが、甘美な華やかさを演出しています。

  • 2.ロココを象徴する「雅宴画」

    2.ロココを象徴する「雅宴画」

    楕円形のカルトゥーシュ(装飾枠)型の背もたれや座面に描かれるそれぞれの風景は、どこか寓話的であり、ロココのフェート・ギャラント(雅宴画)そのものでもあります。

  • 3.美しく気品高いソファ

    3.美しく気品高いソファ

    優美なラインに魅了される、包み込まれるような華麗なソファ。ドレス姿の貴婦人が、優雅に腰を据えている情景が目に浮かびます。

  • 4.騎士と貴婦人_ソファ背面

    4.騎士と貴婦人_ソファ背面

    青いリボンの少女と、ブロンドの青年が、野辺に寄り添っています。青年は、騎士が貴婦人に寄り添う構図で、少女に野の花を捧げています。そして、腰かける人を包み込むような丸いフォルムが魅力的な二人掛けのソファ。脚は直線的に伸び、古典的で端正な印象を与えています。ソファには贅沢にも、側面にまで、どこかルネサンスの絵画を彷彿とさせる森の風景が張られています。

  • 5.貴族好みの意匠_ソファ座面

    5.貴族好みの意匠_ソファ座面

    座面には、上空を見ていた猟犬が、鴨を見つけた様子です。四肢に力を入れ、鴨に吠え掛かっています。今まで眺めてきた風景が、物語として繋がっていました。愛し合う二人の男女と、森の住人達が描かれ、ふたりの森の逢瀬に完結しました。かつてここに腰かけたふたりは、どんなお喋りに興じたのでしょう・・・サロンに置かれたソファセットは、邸の自慢の調度品。とても大切に扱われ、クリスマスの舞踏会の前には、必ず手入れをされました。

  • 6.アームチェア_貴族の少年

    6.アームチェア_貴族の少年

    羽根つきの帽子を手に、野にたたずむ青年。豊かなブロンドで、秀でた眉です。座には狼が、鋭い目つきで森を歩き回っています。高度な技術によって、織りなされた淡く美しい色彩の変化が、人物や生き物の微妙な表情のニュアンスさえ表現しています。ヨーロッパの綴織は、16世紀のルネサンス遠近法の絵画の影響を受け、より立体的に対象を表現するため、多層な色彩を織り込むことで織物を芸術の領域にまで発展させました。麻の縦糸に様々な色の絹や羊毛の緯糸を一糸一糸綴りながら、織物の芸術をつくり上げてきました。

  • 7.アームチェア_貴族の少女

    7.アームチェア_貴族の少女

    青いリボン飾の麦わら帽子を冠った少女。手に羽根のようなものを持ち、どこか物思いにふけっているような表情です。座面の狼は、何かを見つけたようです。羽根つき帽子の青年の座と同じ背景が描かれているので、どうやら同じ狼のようです。

  • 8.太陽王ルイ14世(1638-1715)

    8.太陽王ルイ14世(1638-1715)

    壁にかける綴織り、タペストリーは、17世紀フランスで、ルイ14世が装飾芸術の中でも特に重きを置きました。王立ゴブラン製作所が制作した、戴冠式、結婚式や戦争調停など、王の歴史を綴らせたタピスリーは、王の権力を誇示する装飾芸術として貴族社会に根付きました。本品(サロンスイート)の張地は王侯貴族趣味の綴織りです。

  • 9.ルイ・フィリップ(1773-1850)

    9.ルイ・フィリップ(1773-1850)

    フランス革命後、ナポレオン統治を経てルイ・フィリップ国王(1830-1848)の時代になります。18世紀発祥のロココ様式による本品のような絢爛豪華な装飾家具が19世紀に再脚光を浴びます。

  • 10.王妃マリー・アントワネット

    10.王妃マリー・アントワネット

    羽根とブルーのリボンの麦わら帽子に、モスリンのドレス。村娘に扮したマリー・アントワネット。マリー・アントワネットの時代を象徴する究極の洗練美・ルイ16世様式。本品のデザイン様式、また世界観は壮麗なルイ16世様式を体現したものです。

  • 11.フランソワ・ブーシェ「ラ・ミュゼット」

    11.フランソワ・ブーシェ「ラ・ミュゼット」

    ロココを代表する画家ブーシェの作品。本品の男女の逢瀬の構図と似ています。

  • 12.アントワーヌ・ヴァトー『シテール島への巡礼≪雅やかな宴≫』

    12.アントワーヌ・ヴァトー『シテール島への巡礼≪雅やかな宴≫』

    雅宴画の始まりとなった名画。独身の男女が必ずロマンスに恵まれるという、愛の女神ヴィーナスの島、シテール島への巡礼が描かれています。

  • 13.アントワーヌ・ヴァトー作『田園の恋人たち(羊飼いたち)』

    13.アントワーヌ・ヴァトー作『田園の恋人たち(羊飼いたち)』

    ロココの雅宴画を確立したヴァトーの代表作。ロココ絵画は、本品のような絢爛豪華な装飾家具やインテリアを華麗に演出するものとしても捉えられていました。

  • 14.カルトゥーシュ

    14.カルトゥーシュ

    絵画で装飾枠として描かれたり、高級家具のデザインに用いられます。紋章、古書や古地図にも見られる貴族趣味の意匠は本品にも装飾されています。

  • 15.金箔貼サロンスイート

    15.金箔貼サロンスイート

    見る者の眼を惹きつけて離さない、ヨーロッパ伝統の綴織りの見事な色彩と、金箔が貼られた椅子の優美なフォルムに魅了されます。王侯貴族趣味を象徴する、最たる装飾芸術品です。