1890年代
フランス
ローズウッド
W71cm D42cm H161cm荘厳なオーラを放つキャビネット。まるで皇帝が仁王立ちしたような佇まいです。格式高さを表現するため、高級材ローズウッドを全面的に使用、凹凸した表面に象嵌細工が施されるほど、こだわり抜いて製作されております。
優雅な曲線を描きせり出す扉は、オリジナルの波ガラスが張られています。立体的なガラスの表面が光を吸収して、中に飾る自慢のコレクションを引き立てるように計算されたデザインです。
周りを装飾するロカイユ文様やアカンサス文様のブロンズ細工は、典型的な宮廷趣味。抑えたゴールドの色彩が、華やかさを加えています。
扉下部の音楽モチーフの象嵌細工は、目を見張る素晴らしさ。マンドリンや吹奏楽器がリボンや草花に囲まれ、眺めているだけで気分が高揚します。ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲の軽快な音色が聴こえてくるようです。
トップに張られた大理石。おそらくこの上には大輪の花々が華やかに活けられ、かつてこのショーケースが置かれていた邸を訪れた客人たちに多くの賞讃を浴びていたことでしょう。バルニーニの彫刻家のような存在感をお部屋に演出します。
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