その美しい佇まいにうっとりと見惚れてしまう、魅力的な装飾家具。当時の貴婦人の嗜みとして知られる裁縫をするため、また城や貴族の館での華麗な室内装飾を彩るために製作された、極めて貴族趣味の逸品です。
貴婦人が裁縫をするために製作されたソーイングテーブルは、18世紀後半のイギリスを代表する家具作家トーマス・シェラトン（1751～1806）によって考案されたと言われています。本品は、そのソーイングテーブルを改良し、スツールとして特注製作させた、とりわけ珍しく、貴重なソーイングスツールです。高級木材ウォルナットを贅沢に使用し、彫刻作品のような彫りが4本の脚元に格調高く施されています。ヴィクトリア治世中期の高品質な家具に見られる、美しい仕上がりです。張地は、YUMEORI夢織デザインにより、気品高い薔薇の王室御用達生地。輝かしいヴィクトリア女王時代のインテリアに想いを馳せ、本品を最高に引き立てるファブリックを使用しています。
まさにヴィクトリアンを象徴する華麗で秀逸なスタイルを体現したソーイングテーブル。当時の貴婦人の憧れが、本品に込められているようです。