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美術工芸品
ルイ15世様式 ブロンズ象嵌コモード
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GVC_2026

モーゼル金彩ベース

1920年代

フランス

クリスタルガラス

W14cm D13cm H40cm

フランツ・ヨゼフ皇帝をはじめ、ヨーロッパ諸国の貴族の寵愛を受けたボヘミア屈指の名窯、モーゼル。熟練の職人を集め、芸術性に富んだ質の高い品を作り出しました。こちらのベースも、全ての面で妥協なく作り上げられた、モーゼルの名にふさわしい逸品です。

通常、クリスタルガラスの製造には鉛を使用しますが、モーゼルのガラスは、森に原生するブナの灰を使用したカリ・クリスタル。透明度が高く、硬いこと、色の発色が鮮やかなことが特徴で、森のクリスタルとも言われます。このベースに見られる、色ガラスからクリアに至る絶妙なグラデーションは、アール・ヌーヴォー時代にモーゼルが発展させた技術です。花籠やリボンの盛り上げ金彩も、モーゼルの伝統的な技。軽妙な筆さばきでエナメルのレリーフを作り、その上に金彩を施しています。モーゼルは、装飾に使う金属にも質の高いものを使うことが特徴で、24金、銀、プラチナなどを、独自の配合と技術でガラスに焼きつけました。そうして創り上げられたのが、このベースなのです。

当時の富裕層は、生活用品にも芸術性を求めました。モーゼルのガラス製品は、そういった人々の要望に応えた、まさに貴人のための芸術品。花を活けずとも、それだけで存在感があります。玄関や廊下のポイントとしてお使い頂ければ、豪華で品格ある空間を演出してくれます。