1900年代
フランス
ガラス
W20cm D14cm H41cmアール・ヌーヴォー期を象徴する作家ミューラー兄弟による、シンメトリー(対称)に飾るために特注制作された貴重なペア作品です。
華やかなロココ装飾に彩られたお屋敷の一室に、ミューラーへ依頼し制作されたことがうかがえます。
こちらの作品は、ミュラー兄弟が作品活動の拠点にしたルネヴィル地方の、美しく彩られた空の光に照らされるスミレを表現しています。
ピンク、ブルー、パープル、グリーンという鮮やかな色合いのガラス粉末により、自然界のアートとも呼べるルネヴィル地方の夕暮れ時の空を、ブルーとグリーンの配色はスミレの花と葉を連想させます。土台の華麗なブロンズ装飾には美しいスミレが彫金されており、上部には柔らかい銅を使用した可憐なスミレが描かれています。スミレは西洋では愛情を意味し、ギリシャ神話にも出てくる神聖なお花です。
自然界の美をアートに・・・まさにアール・ヌーヴォー(新しい芸術)の源流を象徴する逸品です。