1900年代
ドイツ
パーフェクトシルバープレーティング
W12cm D12cm H36cmこのキャンドルスティクは1853年にドイツのガイスリンゲンで創業したシルバー製品の老舗メーカーWMF社のものです。WMF社は1862年のロンドン万博では金賞を受賞するなど、現代でも世界的に知られる高級ハウスウェアメーカーです。
1892年には”Perfect Silver Plating”という、特殊なプレート技法を開発し特許を取得しました。この燭台もその技術を用いて制作されたものであり、そのコーティングの光沢感、質の高さは他のシルバープレートとは一線を画します。また、裾の部分にあしらわれた透かしの模様は羽を広げた揚羽蝶の紋のようで、その透かしから漏れる光は、ひんやりと光沢を放つシルバーに生き物の息吹を与えたかのような印象を与えています。まさに19世紀末のアール・ヌーヴォーを感じさせる有機的なデザインに、常に時代感覚を失わずに前進してきたWMF社ならではの先進性をうかがうことができます。
ここに蝋燭の光が燈った時、この2本の キャンドルスティクはお互いに照らし合いながらどんな光の影を生みだしてくれるのでしょうか・・・存在感を放つスタイリッシュなフォルムは、お部屋をお洒落に演出してくれるでしょう。