鮮やかなグリーンとイエローを基調とした、初夏の新緑を思わせる爽やかな色合いのシュナイダー兄弟によるガラス作品。アール・デコ期にヨーロッパで一世を風靡した稀代のデザイナー・ベルフランセによる意匠は、100年ほど前のものとは思えないほど斬新で魅力的です。
ガラスは、大理石のように美しい模様のイエローとピンクのガラス素地に、光沢感あるグリーンと茶色のガラスを被せた2層。それを幾何学的な模様にカットとエッチング(酸化腐食削り)により浮き彫りにしています。カメオのような輝きを放つカメオガラスによる2層の奏でる美しい色合いは、光に照らされた新緑の森の中にいるようです。
自然界の美しさをお部屋の中に・・・華やかなアール・ヌーヴォーと洗練美のアール・デコの芸術観が投影されている美しい本品を眺めていると、幸せな気持ちになります。