1910年代
ドイツ
陶磁器
W・カップ 幅7cm・ソーサー 直径11.5cm D・カップ 奥行5cm H・カップ 高さ5.5cm片手のひらにおさまってしまうくらいに、小さく愛らしいデミタスカップ&ソーサー。白磁の上に踊る繊細で美しい金彩と花々は、絵付けの街ドレスデンの中でも、最高水準の技術を以て描かれたものです。
ツヴィンガー宮殿と磁器宮殿がそびえる、ヨーロッパの白磁発祥の地、ドレスデン。18世紀末より、多くの絵付師が鎬を削る絵付けの街として栄えました。今回ご紹介するアンブロジウス・ラムは、その中でもひときわレベルの高い作品を生み出した工房です。金をふんだんに使った豪華な絵付けが特徴で、彩色はもちろん全てハンドペイント。随所に施されたジュールは、小さいものは直径1ミリにも満たない細かさです。豪華な金彩にも負けない存在感を放つのは、金の花籠からこぼれんばかりに咲いた花々。この小ささながら、花弁の一枚一枚の濃淡にも気を配って描かれており、作り手の技術力と、ものづくりに対する意識の高さを物語っています。
絵付師のこだわりが凝縮されたカップ&ソーサー。飾って眺めるだけでなく、おもてなしに出せば、優雅なひとときを過ごしていただけることでしょう。カップの茶溜りに描かれている美しい花束を目にすると、つい、微笑んでしまいそうです。
SOLD商品