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アンティーク家具

テーブル/コンソールテーブル
ルイ15世様式 ブロンズ象嵌コモード
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LTT_0342

ギロー社 コーヒーテーブル

1920年代

英国

ウォルナット

20世紀の英国を代表する家具工房の一つであるワォーリング&ギロー社(※以下:ギロー)。
前身であるGillow & Co.,は18世紀に創業し、英国王室をはじめ城や貴族の館の家具製作も担っていた名工房です。本品は、そのギローによる金箔が装飾された希少性高いコーヒーテーブルです。
1920年代はギローの変革期となった時代です。世界を席巻したアール・デコ様式を取り入れるため、世界的な建築家であるアイヴァン・チャマイエフをモダン部門のダイレクターとして、稀代のデザイナーであるポール・ファローをパリのワォーリング&ギロー社の責任者として招聘します。これまで培った古典様式のノウハウを生かして新たなデザインの家具製作に取り組んだ時代であり、本品にも随所に見られます。
先ず目を奪われるのは、アール・デコ期を象徴する洗練されたデザインと幾何学的な意匠を取り入れた脚による魅力的な形状です。そして材料は、高級材ウォルナットが使用され、天板はウォルナットの無垢材上に美しいバールの化粧張りが装飾されています。化粧張りは、廻縁に異なる木目を使用し楕円形の中央が映えるように仕上げています。そして、その側面と脚の上部には、ギロー社の誇る緻密な彫刻が施され、この美しく彫り上げた彫刻には、豪華な金箔が贅沢に張られています。特に、本品の象徴である格調高い貝殻の彫刻は目を引きます。
名工房ギローの家具製作技術を駆使して、アール・デコデザインを体現した本品。時代を示す名品と言えるでしょう。