1910年代
フランス製
金箔張木
W98cm D25cm H144cmこれほど大きく、華やかなミラーをいったいどんなお邸に飾っていたのでしょうか。額縁を覆う繊細な透かし彫刻の上に金箔が張られた、圧巻の仕上がりのミラーです。とりわけ、トップの透かし彫刻は息を呑む美しさ。躍動する草花やロカイユ、スクロール状の彫刻から目が離せなくなるほどです。この彫刻を担った職人の腕の良さが感じられます。
額縁自体にも優美な草花のローレリーフが施されているという手の込みよう。透かし彫刻と同じモチーフが入っており、調和のとれた優美なデザインです。
豪華な室内装飾に合わせてこのミラーを特別オーダーさせたことが、サイズの大きさ、そして細部に至る彫刻の繊細さから窺えます。コモードとともにお部屋の中心に設えると、当時の貴族のお屋敷のような華麗な一室が再現できます。