1880年代
英国
陶磁器
W・カップ幅 11cm・ソーサー直径 14.5cm D・カップ奥行 10cm H・カップ高さ 6cm世界最高峰のフランスの名窯セーヴルの前身ヴァンサンヌ時代より、優れた絵師によって描かれてきた鳥絵。白抜きの円形窓に描かれた2羽の鳥の、驚くほど細密な筆のタッチに目を奪われます。窯印は入っておりませんが、ヴィクトリア時代、名だたる絵付け師を擁していた英国の名窯によって制作されたものでしょう。
19世紀、大陸窯に多大な影響を受けながらも、独自のスタイルを確立していった英国名窯の作風を漂わせ、ヴィクトリアンの繁栄を物語る凛とした風格を放っています。王者のブルー(Bleu de Roi)と呼ばれるセーヴルの紺地にも比肩する縁取りに、煌びやかな金彩文様を施し、さらに極彩色のエキゾチックな鳥のペイントを中央に描く・・・成形から絵付けまで、気の遠くなるような作業工程を経て制作されています。
金彩や絵付けの状態も良いことから、由緒あるお屋敷のコレクションの一つとして、大切に扱われてきたものでしょう。まさに絵画のように、愛で眺め、鑑賞して頂きたい稀少な逸品です。
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