日本を象徴する花として世界中を魅了する桜・・・その美を象徴する「桜」をテーマに制作された、極めて希少価値の高いガレの照明作品。「桜」をテーマにした作品は、ガレを代表する作品が紹介されている作品集「Art signed Gallé」に掲載されています。
黄色を帯びた素地のガラスに、赤色ガラスを被せたガラス層を、職人芸といえる匠の技で削ることにより、桜の花や葉を美しく描写しています。自然界に美しく咲く山桜の花と葉をテーマに制作されたのでしょう。
日本人が最も心惹かれる、桜をテーマに制作された魅力的なテーブルランプ。桜は美しいゆえ、短い命ではかなく散りますが、類いまれな芸術作品へと昇華された本作品は、最高の美しさを迎えたまま、永遠に生き続けます。
どの角度から見ても美しい桜を見ることが出来る本品の構図と意匠は、まさにアートです。丸みを帯びた全体の造形美は、満開の桜の木にようにも見えます。煌めくカメオガラスによる美しい佇まいに魅了されます。
被せガラスによる美しい造形を、職人芸といえる匠の技により、桜の花や葉がエッチング(酸化腐食削り)されています。その精巧な浮彫はカメオガラスと呼ばれ、ガレ工房の成せる業です。
「桜」文様のカメオガラスの素晴らしさもさる事ながら、光を点灯、消灯することにより異なる美しさを見せることが本作品の最大の魅力です。また、作品内からの光だけでなく、周りの光の明暗により、全く異なる作品に変わります。
上下のガラスそれぞれに、酸化腐食削りにて「gallé」の刻印が施されています。本作品のカメオガラスは、ガレによる同年代の他のガラス作品と比較しても、削り込みが深い上に細かく、完成度が非常に高いです。
ガレを代表する作品が掲載された書籍「Art signed Gallé」に、「桜」をテーマにした作品が掲載されています。作品集の作品(写真左)は落ち着いた雰囲気が印象的ですが、本作品は、華麗な佇まいが特徴です。
美の象徴である桜をテーマに制作された本作品。中からの光は桜を浮き上がらせ、外からの光は自然界の太陽の光のように昼夜を演出します。最高に美しい桜は、永遠に輝き続きます。