1880年代
ベルギー
ウォルナット
W70cm D42cm H71cmヨーロッパの王侯貴族に愛され続けてきたベルギー、リエージュ。特にその精緻な木彫技術は他の追随を許さない職人の技が光ります。本品もそのリエージュで作られた気品溢れるウィンドウシートです。窓辺に置くために製作されたウィンドウシートは、まさに貴族趣味を象徴する装飾品であり、大変稀少です。
両脇の部分にアームのような支えが付いた優雅なフォームはウィンドウシートの特徴です。特に18世紀後半、英国を代表する家具デザイナー、ヘップルホワイトらによってデザインされ、上流階級の間で人気を博しました。素材は、高級木材ウォルナット。目の細やかさと共に、その艶が魅力です。緩やかにカーブを描く4本の脚部には花の、そして座の中央にも贅沢な彫刻があしらわれ、格調の高さを惹きたてています。座面の生地には、フランス王室の象徴としても使われた「ゆりの紋章」が描かれており、高貴な方の持ちものであったこをうかがわせます。
窓辺で四季折々に彩られた庭園を眺めている貴婦人の姿が目に浮かぶような華麗なウィンドウシート。その存在感は、お部屋をヨーロッパの香り漂うエレガントな空間へと、ドラマチックに演出してくれるでしょう。
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